C++はオブジェクト指向言語の黎明期から存在し、Javaが登場するまでは人気のある開発言語でした。しかし、言語仕様がとても複雑で標準クラスライブラリがコンテナくらいしかなくしょぼいので、最近のプロジェクトではほとんど使われていないと思います。今は、Java、C#、Rubyで開発するのが普通ですが、今回、C++のオープンソースライブラリであるPOCOを詳解するのは、時間の無駄のように思うかもしれません。
私の予想は60%以上の確率で外れる気がしますが、POCOを前提としたC++開発の人気が将来でてくると思っているからです。
理由は以下の3点です。
1. POCOを使うとC++開発が、Java開発と同程度に容易になる。
2. C++は、リアルタイム処理、パフォーマンスの高さで他言語に対してアドバンテージがある。
3. iPhoneの開発に使える。
日本語でのPOCOの情報がCodeZineとPOCO Fanaticくらいでまったくないので、詳解記事を連載することとしました。
連載内容は以下を予定しています。
1. PUSH技術の実装例
2. ロギングフレームワークの使い方
3. iPhone開発
4. データベース利用の実装例
5. プロパティファイル
6. バリデーション
7. クラスローディング
8. ユーティリティ(日付処理、ID採番)
上記については、ググれば見つかる情報はポインタを示すだけで、一般に周知されていなものについてのみ詳解していく予定です。
終わりに、POCOについての参考情報のポインタを示します。
http://pocoproject.org/
POCO Fanatic
http://codezine.jp/article/corner/46
http://d.hatena.ne.jp/tullio/20090617/1245252894